ホンジュラスから来たコッカースパニエル・クッキーと家族の記録

クッキーと過ごした日々の出来事と、悲しくも幸せな別れとなった最後の10日間の記録です。

家族との関り〜私の場合

家族の中で一緒に居る時間が最も長かったのが、この私でした。ご飯や散歩の世話を誰よりもした一方、叱られるのもダントツで多かった私。それでもクッキーは家の中で、私の行く先々について回っていました。急な階段の上り下りも得意で、1日に何度も激しい足音を立てて1階と2階を行ったり来たり。すぐ下りると分かっていて2階に行く時などは無駄に体力使わせるのも可愛そうで、「ステイ!ステイ!!来なくていいよ」と言うのだけど、それでも来ちゃったり。

 

晩年、足が弱ってからはクッションに座ってじっとしている事が多かったけど、ある時友人がこんな事を言っていました。クッキーはあなたの動きをじっと目で追ってるよ、と。わが家はリビング階段なので、クッキー所定の位置から私の上り下りする姿もよく見えるのです。今思えば、足が悪くても気持ちはついて来たかったのかな。

 

クッキーの行動でとても嬉しかったことが二つあります。一つは、家で子供の誕生日パーティーをした時のこと。子供たちが公園へ出かけたので、私も遅れて自転車で出かけました。家に残ったのは夫とクッキー・・・の筈だったけど。1ブロック進んだあたりで、背後からテッテッテッテッ・・・と近づいてくる足音に振り向くと、クッキーの姿が。

 

リードもなく、単独で軽く走ってくるクッキー。どうやら開けていた掃き出し窓から脱走してきたようでした。勝手に出て来ちゃだめでしょ、と叱る場面だけど、普段は脱走する事なんてないし、車もあまり通らない道。私の後を追って脱走してくるなんて、可愛い奴…と、嬉しくなりました。

 

もう一つは、珍しく私の帰りが夜遅くなった時のこと。新規オープンする現場との打ち合わせが夜中まで及び、帰宅したら1時を回っていました。家族も寝静まっているのでひっそりドアを開けると…クッキーが玄関で、待っていてくれたのです。夜はいつも家族と一緒、または家族より先に2階に上がって寝ていたクッキー。いつも一緒に寝る息子は先に上がってしまったのについて行かなかったのは、いつも居る私が居なかったからとしか思えず、じーんして疲れも吹き飛びました。

  

本文とは関係ありませんが、玄関で大好きな広島ばあちゃんを迎えるクッキー。

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家族との関わり

我が家は一般的な家庭と比べると、家族揃って過ごす時間が格段に少ない家でした。夫が単身赴任や出張でしょっちゅう居なくなったし、子供は寮生活、夫婦は海外という時期もあり、クッキーは可憐ちゃんのお家でお世話になっていました。

 

それでもクッキーは私達3人を家族と認識して、各人と少しずつ異なる関わりを持ってくれていたと思います。夫は一番一緒にいる時間が少なかったけど、家長として一目置いていたし、幼い頃からずっと一緒に寝ていた息子は一番立場の近い仲間として、特別な存在だったようです。

 

最後の約6年間、息子は進学のため東京で暮らしていたのですが、たまに帰って来ると必ず一緒に寝ていました。迎えた時大喜びするのはもちろんだけど、息子が東京に戻った次の朝の行動が印象的でした。毎回必ず、起きると一番に息子の部屋に探しに行っていたのです。思い出すとちょっと切なく、でも心温まる姿でした。

 

息子が撮った写真には、家族の誰にも見せた事がないとびきりの笑顔がいっぱい写っていました。このブログのトップ画像も、息子と久しぶりに散歩した時のもののようです。亡くなってすぐ、家族から写真を集めた時に見つけてとても気に入り、すぐさま飾りました。フレームはクッキーの故郷、ホンジュラスの工芸品。骨や小屋、ボールなど、犬に関するモチーフがあしらわれ、犬の写真を入れてくださいと言わんばかりのフレームです。帰国の時、クッキーの写真を入れようと求めたものですが、本人が目の前に居た時は写真の必要性を全く感じず、ずっとしまいこんでいました。

 

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これもお気に入りの1枚。行きたくない方に連れて行こうとすると、こんな表情でよく踏ん張っていました。

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敷き物大好き

敷き物大好きなクッキー。固い床に直接座るより、柔らかい方がよいのは人間も他の動物も一緒ですよね。夏だけは玄関のテラコッタ床に直接寝そべっていたけど、それ以外はクッキー用のクッションが1階と2階にそれぞれ置いてあって、いつもそこに居ました。

 

従姉妹犬・可憐ちゃんのお家に預かってもらう時も持参で。可憐ちゃんはこんな立派なクッションを持っています。

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ペット用ではないけど、ニトリで買ってきた人間用のもすぐお気に入りに。

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「よく自分のものだってわかるね」と母が不思議がっていたけど、クッキーは、気に入ったら全部自分のものにしてしまうのだ。笑

 

これ、敷き物じゃないんだけど・・・。

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いつの間にかこんなことに・・・

 

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クッキー、図々しいぞ。

可憐ちゃん、ごめんよ~。

 

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2019年の誕生日【2019.2.1写真追加】

 

 

昨日、1月27日はクッキーの誕生日でした。お祝いしよっ!と言うと、「命日の方が大事じゃ・・?」と戸惑う家人。

 

この世に居ないし歳も取らないから、お祝いじゃないでしょ、というのが一般的かもしれません。でも、誕生日って〇歳になったのを祝うだけなく、〇年前のその日に生まれた事を祝うとも考えられますよね。それなら死後、誕生日を祝うのもありではないでしょうか。そもそも生まれなければ命日だってないし。

 

という訳で、出かけたついでに池袋のデパ地下でケーキを買ってきました。デパートのケーキと言えば、つくばでは超貴重品。何しろ今のつくばにはデパ地下がないのですよ(涙)帰宅して夕飯の後、クッキーちゃん、おめでとう!と言って家人と一緒に頂きました。おめでとうというより、「生まれてくれて、うちに来てくれてありがとう。」という気持ちでしたが。

 

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余談ですが池袋行きのホームでなんと、高校からの友人めぐちゃんと偶然会いました。めぐちゃんの家にも白いかわいいワンちゃんが居て、会うと必ず犬の話で盛り上がります。いつものようにクッキーちゃん元気?と聞かれ、天国に行ってしまったことや今日が誕生日ということなど、車中でクッキーの話を沢山しました。

 

しばらく会っていなかっためぐちゃんにクッキーの報告できたし、ケーキも美味しくて、誕生日にふさわしい良い一日でした♪しばらく更新が滞っていましたが、また筆を進めようと思います。

 

【2019.2.1追記】

2014年の誕生日の写真が出てきたので追加します。

お祝いなので、ディナーはステーキ!普段はありえないごちそうに、最初は戸惑い気味のクッキー。

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えっ、いいんですか!?

でもすぐ食べる気満々に。

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まだですかー(待て中)

あっという間に平らげた、13歳の誕生日でした。

 

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メリークリスマス

我が家では毎年、11月下旬から年末までの間に一度、ターキーを焼く習慣があります。海外で覚えたターキーの味を家族皆が気に入り、日本でも食べたい!ということで習慣になりました。6~7㎏の丸焼きは家族だけでは食べきれないので、親しい友人も呼んで手伝ってもらいます。

 

11月だったらサンクスギビング、12月ならクリスマスか忘年会と、その年の日程により大義名分が変わりますが、異国の習慣や宗教に対する思い入れは全くなく、本質はひたすら「ターキーを食べる会」。

 

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2017年は11月末だったので、サンクスギビングパーティ―でした。

ターキーの調理は数日前の買い出しから始まります。買ってきても冷蔵庫に入らない大きさなので、クーラーボックスに水を張った中に漬け、1日1回、水を変えながら3日かけて解凍。その後丸一日、調味液に漬け込んでから約4時間ローストする、という流れなのですが‥

 

凍ったターキーを家に持ち込んだ瞬間から鼻息荒くなるのがこの人。

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2017年のクリスマス 友人が着けていたのを拝借。


1年に1回しかありつけないことを知ってか知らずか、クッキーもターキーが大好きでした。毎年、首で取った味なしのスープと、こそげとった肉片はクッキーの分と決まっていて、年明けまでフードに混ぜてチビチビ与えていました。最初は与えるつもりなんてなかったのだけど、ターキーへの執着が尋常じゃないので根負けしたのが始まりです。食べたことなくても、匂いでその美味しさが判るのでしょうね。

 

解凍中のクーラーボックスが鎮座するのは、かつおだしパック襲撃事件(→悪さ高じて病院に…)の舞台となった洗濯室。この頃にはもう招待客も決まっているので、ターキー食べられちゃいました、なんて絶対にあってはならないこと。手を入れる時は細心の注意を払って作業し、厳重に戸締り確認していました。

 

今年は、クリスマス1週間前の週末に親戚を迎えて焼きましたが、解凍したターキーをキッチンで広げても、切羽詰まった足音は駆け寄ってこない。キッチンカウンターの端に置こうが床に置こうが問題なし。なんてつまらないんだろう…。

 

初めて「クッキーの脅威にさらされないターキー」となった、2018年のクリスマスでした。

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悪さ高じて病院に・・・

2016年。この頃はクッキーの悪さがエスカレートして、扉を開けたり棚のかごを引き出して、中の物をぶちまけるようになっていました。キッチンに入れないようにゲートでもつければ良かったけど、自分の出入りが面倒臭くなるのでしていませんでした。それに、普段から悪さされないようにものすごく気をつけているのだけど、奴はちょっとの隙を突いてくるのです。

 

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食べ物じゃないけどとりあえず出してみる

 

その日は長時間の外出で、夕方帰宅しました。キッチンは異常なし。長い時間お利口にしてたねーと褒めて隣の洗濯室に行くと・・・異変が。

 

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この扉の向こうが洗濯室

床に、かつおだしパックの外袋(アルミコーティング)が転がっていました。それは前の日に買ってきたもので、まだ使わないので洗濯室のカウンター上に仮置きしていたものです。(北向きで気温が低いので、頂きものや予備の食品をとりあえず洗濯室に置く習慣があります。)

 

よくみるとクッキーの歯型つきの穴があり、中は空っぽでした。。。写真を撮っておかなかったのが悔やまれますが、そんな余裕はなかった。

 

買ってきたばかり、未開封のだしパック。10パック入りなのに、どこを探しても1個も見当たらないんです。クッキー、食べちゃったの!?と問い詰めるも、黙ーって澄ましているクッキー。見た感じ普通に元気だし、お腹の膨らみにも異常は感じなかったたけど・・・食べたとしか考えられない。

 

確かにクッキーはかつお節が大好きです。でも、まだ開封していないパック、それもアルミコーティングされているのに。普段入ってこない洗濯室のカウンターの上にあるのを嗅ぎつけたなんて、犬の嗅覚侮れません。そしてかつお節だけなら問題ないけど、かつお節を包んでいる紙パック、あれは食べたらだめでしょう。しかも10パックも。

 

すぐかかりつけの動物病院に行きましたが、処置しきれないとのことで2駅離れた救急病院を紹介されました。動物専門の救急病院で経験を積まれた先生が、新興住宅地に開業された病院です。いかにも動物好きで動物にも好かれそうな、暖かさを発散している先生が対応してくださいました。

 

手術になるのかと思ったけど、診察室から出てきたクッキーの手首の辺りにパッチが貼られていました。それは何か他の病気の薬でしたが、副作用を利用して吐かせるとのこと。(注:お食事中の方はこの先スルーしてください)

 

10分くらい待っている間、クッキーは大人しく元気そうにしていましたが、突然吐き始めました。そうです、どこを探しても出てこなかっただしパックが、次々と…。ちゃんと10個!良かったー!!

 

クッキーは相変わらず元気でけろっとしていましたが、嘔吐による脱水症状の処置 が必要で一晩入院することに。手術にならなくて良かったーと安心し、先生に何度もお礼を言って診察室を出ようとした時、カルテに力強く記された文字が目に飛び込んできました。

 

     かつおだしパック

    食べた

    10パック  

     Vomit 

 

事実を淡々と書かれただけですが、文字になるとなんとも情けない。この日、私は慌てふためいて病院に駆け込んだり、緊張したりホッとしたりと忙しかったのに対し、クッキーは終始冷静でした。。。

 

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悪さ


晩年は足腰が弱ってあまり歩かなくなったクッキーですが、歩けていた頃は、出かける支度をしていると敏感に察知し、心配そうに付いて回っていました。

 

「お留守番だよ、いい子で待っててね。」

と言って出かけた後の様子を隠しカメラで撮ってみたいと、何度思った事か。しおらしそうな見送りも束の間、カチャっと鍵をかけて出て行った瞬間に豹変していたと思われます。

 

よくされた悪さベスト3。

・ゴミ箱漁り(お菓子の包みやティッシュをぺろぺろ)

・盗み食い(自分のフードだったり人間のだったり)

・キッチンカウンターのアタック(ジャンプして上の物を取る)

 

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ポリ袋に食べ物が入っている事が多い事を学習したようで、ポリ袋とみれば果敢にアタックし、引き裂いていました。ハズレだった事もたくさんあったけど。

 

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中身はお掃除のペーパー。残念でした。

 

 そのうち悪さもエスカレートして、普段閉まっているところがほんの少し開いていたりすると、扉を開けたりするようにもなり…

 

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ヤラレター!

注意しているつもりでも、ちょっとの隙を突いて悪さを仕掛けるクッキー。↑ これくらいで済んでいたうちはまだ良かった。ある日帰宅すると想定外な物がアタックされていて、大変な事になりました。つづく

 

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