ホンジュラスから来たコッカースパニエル・クッキーと家族の記録

クッキーと過ごした日々の出来事と、悲しくも幸せな別れとなった最後の10日間の記録です。

歌う犬

係留期間が無事終わり、
やっと家族一緒の生活が始まりました。

日本に来てクッキーの身に起こった変化といえば、
被毛が長く伸びたこと。
ホンジュラスに居た時はつるつるの短毛だったのが
いつの間にか、ちょっとカールした
金髪のロングヘア―みたいになっていました。

クッキーを譲ってくれたホンジュラスの友人、
オルガエレナに写真を送ったら
「毛が伸びてきれい!他のきょうだいと違う」
と驚いていました。
日本で寒い冬を過ごしたせいかもしれません。


それからもう一つ、
クッキーが歌を歌い始めました。
私や子供達がピアノを弾くと
首を高く上げ、姿勢を正して

♪アゥーーーアウアゥ~~~♪ 

と、高音のロングトーン
なんとも気持ちよさそうに歌うのです。
盛り上がってくると
ワン!ワン!!と絶叫せんばかり。
そのうちおとなしくなるのですが、
弾き始めてから5分くらいは歌っていました。

家でレッスンしている時、別の部屋に隔離していても
生徒さんのピアノに合わせて歌うので
困ったこともあります。

当時はスマホなんてなかったので
録音・録画したものをここに貼りつける術がなく、
写真だけ。




年取ってからは歌わなくなったのですが
よく歌っていた頃は、地域のケーブルテレビに
出演させてもらったこともありました。


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飛行機で、隣が犬だった話

国際線で一度だけ
隣の乗客が犬、という状況に
出くわしたことがあります。

その時私は一人で一時帰国を終え、赴任先に戻る途中、
アメリカのダラスーマイアミ間のフライトでした。

客室に乗ってもいい犬は
ケージを足下に置ける小型犬か、
盲導犬などの使役犬と決まっています。
小型犬と乗り合わせたことは何度かあり、
姿は見えないけど犬の鳴き声が聞こえるので
あ、わんちゃんが居るんだと気づくのですが、、、

隣の席に座った犬は
こんなに存在感がありました。



聞けばこの立派なシェパードはなんと麻薬捜査犬で、
プエルトリコの空港に働きに行くんだとか。
お付きの方、この時のお召し物は私服ですが
アメリカ合衆国国土安全保障省、つまり
空港で警察官みたいなユニフォームを着て
保安検査や麻薬捜査する方だったのでした。

あまりにも珍しいお隣さんだったので
許可を頂いて写真を撮らせて頂きました。
流石に訓練された犬だけあって
約3時間のフライト中、うんともすんとも言わず
お利口さんだったなー。


クッキーには直接関係ない話題ですが
記録として。


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面会

長旅の果てに成田空港で再会したのも束の間、
検疫のため、2週間係留されるクッキー。

数日後、クッキーの様子を記したレポートが
送られてきました。
それによると元気にしているようでしたが、
同封された写真を見てそのやつれ様にびっくり‥・。


悲痛な表情に胸が痛みました。
狭いケージに閉じ込められ、飛行機という
暗くてうるさくて揺れる環境に置かれ、
やっと飼い主が来たと思ったら
また知らない所に連れて行かれ。
捨てられたと思っているかもしれない・・・

新生活立ち上げの合い間を塗って
息子と面会に行きました。
食べ物を差し入れて良いとのことだったので
クッキーの気に入りそうな日本の味、
「ちくわ」を持って(笑)

私達の姿を見つけたクッキーが喜んで駆け寄り、
感動の再会・・・を思い描いていましたが
クッキーの最初の反応は予想もしなかったものでした。

いきなりお座り(正座?)して
もごもご言葉のような音声を発し、
まるで何か文句を言っているみたい。
そしてやたら出口の方に私達を連れて行こうとし、
早く帰ろう、ここから出して!と言っているみたいでした。

しばらくして落ち着き、
差し入れのちくわを食べたり
おもちゃで遊んだりしてやっと楽しく過ごしたのですが、
あっという間に帰る時間に。
来た時の様子を思い出して憂鬱になったその時、
職員の方がこんな事を言ってくださいました。

「お留守番という言葉が分かるなら
お留守番だよ、と言ってあげてください。」

そしたら、必ず飼い主がまた現れることを理解して
落ち着くのだそうです。
私達は出かける時、いつもクッキーに
「お留守番だよ」と言っていたので
その言葉に非常に納得し、勇気づけられ、
「クッキー、お留守番、お留守番だよ・・」と
浴びせる様に声をかけ、家路に着きました。


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日本への入国・・・試練その2

予定時刻を8時間遅れて
ロスアンゼルスを出発したクッキーと私達。
ホンジュラス生まれのクッキーが
日本へ入国するために必要な事が 
もう一つありました。

長い飛行時間を利用するつもりで
最後までとっておいたその作業とは、
スペイン語で書かれた証明書の和訳です。
検疫所の指示によると
翻訳は専門家や公的機関によるものでなくてもよい
とのことだったので、
自分で辞書を引きながら
お役所っぽい日本語を並べて作成。

やがて飛行機は12時間のフライトを終え、
成田空港に着陸。
手荷物受取所にクッキーの入ったケージが運ばれて来た時は
息子と手を取り合って歓び、
元気な姿を見た瞬間、
頭上に渦巻いていた不安の雲が
サーッと晴れていきました。

でも。
再会を喜んだのもつかの間、
クッキーはこれから検疫所で
係留検査を受けなくてはなりません。
期間はなんと2週間。
空港ビルの一角にある動物検疫の事務室で
またクッキーを引き渡し、空港を後にしました。

ちなみに検査と言っても宿泊代金がかかり、
一泊4~5,000円だったと思います。
ホンジュラスから成田までの航空運賃は
200米ドルでした。



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太平洋の横断…試練その1

アメリカの獣医さんからも無事健康証明をもらい、
日本入国に必要な書類が全部揃ったところで
2003年8月3日、
いよいよロスアンゼルスから成田に向けて出発。

飛行時間は約12時間。
待ち時間を入れると約14時間、
クッキーはケージから出ることが出来ません。
夏は動物の輸送を一時的に
受け入れていない航空会社もあるくらいで、
待ち時間と飛行中の環境の変化に
適切に対応してくれるのか、、など
不安要素はいくらでもあります。

でも、もう後戻りはできない。
ホンジュラスを発った時と同じように
ごはんやトイレを済ませ、鎮静剤を飲ませて
クッキーを預けました。
成田まで元気で到着してくれることを
祈るしかありません。

注:我々の利用した航空会社ではありません


一刻も早く成田に着いて
元気なクッキーに再会したい・・・・
そんな私達を待っていたのは
非情にも、出発遅延という試練でした。

機体整備のため出発が遅れるとのことで
ボーディングブリッジを目の前に、
待つこと1時間、2時間、3時間・・・

そのうちミールクーポンが配られーー
これは、お待たせしちゃってお腹も空くだろうから
ご飯でも食べててね、という
航空会社からの心づけですが、
犬はどうなってる?
ご飯はともかく、お水もらえてるのだろうか。。
今いる場所はちゃんとエアコンがかかっているのか。。

心配の余り、その頃はなかった言葉だけど、私は
今でいう「モンスタークレーマー」と化し
地上スタッフを何度もつかまえては
クッキーの様子を見てくれるよう、頼みました。

結局、飛行機が飛び立ったのは
予定より遅れに遅れた8時間後。
こんなに遅れた経験は後にも先にもありません。
よりによってクッキーが一緒の時に‥(泣)

待ちくたびれたのと心配で疲労困憊の出発でしたが、
ともあれ着陸へのカウントダウンは始まった。
成田に到着するまで元気でいてくれ。
あとちょっとがんばれ、クッキー!




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アメリカでの3日間

ホンジュラスから日本への直行便はなく、
アメリカのどこかで乗り継がなくてはなりません。
私達はロスアンゼルに立ち寄りました。

当時の日本は
犬が経由地に一瞬でも入国したら
その国の獣医師からも健康証明書を取らないと
入国できなかったので、
ロスでも動物病院に行きました。

幸か不幸か到着したのが金曜日の夜だったので
週明け病院へ行くため、3泊することに。
土日は何にもすることがないから
子供とクッキーと観光する他ありません。

15年も前の事なので、どこで何したとは
詳しくは覚えていないけど
犬連れだったために入れなかった場所は
ビーチの砂浜とフードコートだけ。

アメリカでは犬があまりにも
人間に近い待遇を受けているのが印象的でした。
タクシーには普通に乗れるし
空港ロビーもリードをつけて
外と同じようにに歩いていたので。。。




アメリカでも服を着ていたので
よく「写真撮らせて!」」と声をかけられました。



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クッキー飛行機に乗る

2003年8月、
いよいよホンジュラスを離れる時がやってきました。

夫は次の任地での仕事が始まっていたため
私一人で子供と犬を連れ
大きなトランク4つとケージを持っての帰国です。

クッキークラスの中型犬(当時14㎏)が飛行機に乗る時、
人間と一緒に客席に乗ることはできません。
でも貨物と一緒というわけではなく
与圧室といって、気温と気圧が調整されている部屋に
ケージごと入れられます。

ジェット機の大きな音や揺れに恐怖を感じ無くて済むよう、
動物病院で鎮静剤をもらって飲ませました。
それでも、色々調べていたら
与圧室の調整が上手くいかなかった事故もある
などと書かれていて、心配でたまりませんでした。




搭乗手続きをして、荷物と一緒に運ばれていくクッキー。
これから何が起こるのか・・・
私達に向けたまなざしから
不安が鋭く発散されていて心が痛むけど、
日本で一緒に暮らすために、しばらくの辛抱だ。
頑張れクッキー。

これからのフライトは、
ホンジュラステグシガルパを出発して
隣国のサン・サルバドルを経由し、
米国ロス・アンゼルスまで約4時間。
後に控える日本へのフライトに比べたら楽勝楽勝。



飛行機は遅れや大きな揺れもなく
無事、ロスアンゼルスで再会出来ました。

空港でタクシーを待つ。
アメリカでは、犬も普通にタクシーに乗れました。

島国の日本と違い、
アメリカでは犬の入国にも
大した手続きは要らなかったと記憶しています。

が、
荷物にドッグフードを入れていたので
没収されてしまいました。
肉製品の持ち込みが禁止されているとのこと。

あーぁ、クッキーのごはん・・・

お腹を空かしているはずなので
空港を出たらすぐさまフードを買いに行きました。


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