ホンジュラスから来たコッカースパニエル・クッキーと家族の記録

クッキーと過ごした日々の出来事と、悲しくも幸せな別れとなった最後の10日間の記録です。

ハンバーガーに泣かされた話

クッキーと暮らした16年余りの間、
犬は言葉が話せないけど
こちらが思っている以上に
状況を理解しているのでは…と思わせられる出来事が
たくさんありました。
このハンバーガーの話もその一つで、
写真は撮っていなかったのですが
深く心に残っている出来事です。


2004年にホンジュラスから帰国した後も
二度、海外赴任がありました。
その間、息子は学校の寮に、
クッキーはS家でお世話になっていました。
年に一度、息子が寮から帰ってくる夏休みの間だけ
私は一時帰国し、息子とクッキーと家で過ごす
という生活をしていたのです。


ある年の夏の終わり。
息子を寮に送り出し、私は明日日本を発つため
忙しく準備をしていました。
大きなスーツケースをダイニングに広げて
日本食材を詰め込んでいた時。

クッキーは私の周りを
いつものようにくっついて歩いていたのですが
ふと見ると。
昆布や鰹節、お好みソースなどの生活感溢れる食材の間に
クッキーのハンバーガーが入っているのです。

えっ、これ私入れてないよ。
クッキー、まさか自分で入れたの!?

クッキーは澄ました顔で座っていました。
不吉アイテムであるスーツケースが出てきて
私が居なくなると悟ったのでしょう。
でも、そこに宝物のハンバーガーを入れるって・・・

一体この状況をどこまで理解しているのだろう。
偶然かもしれない。
でも私には「一緒に連れてって」のメッセージとしか思えず
クッキーを抱きしめて叫んだのです。

行きたいよね~~(涙)

余談ですが当時はホンジュラスではなく
標高の高い国に駐在していたため、
現地に到着したかつお節は気圧の変化で
こんなことになっていました。




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クッキーの不吉アイテム

前の投稿で、
ハンバーガーのおもちゃに泣かされた話の
予告をしましたが
その前に書いておくべきことがありました。
まずその話から。。。

帰国後しばらくして私達は
普段しまっている「ある物」を出すと
クッキーが急に耳を下げることに気が付きました。
耳を下げるーつまり、しょんぼり悲しそうな顔をするのです。

その「ある物」とは、スーツケースです!



海外駐在中の家族は一般的に、
一時帰国や何かで2週間くらい家を空けることがあります。
我が家もご多聞に漏れずでした。
そんな時は、犬を飼っている駐在家庭同士で助け合い、
犬を預け合っていました。
良く知っているご家庭で可愛がってもらい、
友達犬も居て遊べる・・・でも
やっぱり家族が居ないのは寂しかったのでしょう。

クッキーにしてみれば
スーツケースが出てくると次の日から
家族がごっそり居なくなるわけで、
どうやらスーツケースはクッキーの中で
不吉なアイテムとしてインプットされてしまったようです。

夫が一人で出張の準備をしている時はもちろん、
友達に貸すため、スーツケースを出してきただけで
クッキーの耳は突然、しょぼーんと下がるのでした。

言葉は話せなくても、
犬とはこんなにも状況を把握する能力があるんですね。
次こそ、ハンバーガーに泣かされた話に続きます。


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大好きだったハンバーガーのおもちゃ

写真の日付は2004年4月20日
クッキー2歳のバースデーパーティーに来てくれた
ヨークシャーテリアのはなちゃんの
確かお誕生日だったと思います。

はなちゃんのお母さんがお手製のバースデーケーキを
クッキーにもお裾分けしてくれました。
マッシュポテトやお野菜で作った可愛いケーキです。
その時、一緒に頂いたのが
横に並んでいるハンバーガーのおもちゃ。


柔らかいビニール製で、押すとプープー音が鳴りました。
大きさがクッキーに丁度ピッタリで
咥えて走るとまるで盗み食いしたような臨場感。
クッキーも一目で気に入り、
かぶりつく姿が面白くて可愛くて、家族もみんな気に入りました。

ハンバーガーでキャッチボールしたり
隠したハンバーガーをクッキーが探しに行く
「隠しんぼ」したり、本当によく遊んだものです。

いつも床のどこかに転がっていて、
遊びたくなるとクッキー自ら持って来て
私達の前に投げてよこしました。

お客様がみえるとクッキーも必ず玄関でお出迎えするのですが、
その時にもちゃんとハンバーガーを咥えてきて
高々と差し出し、得意そうにお客様に見せるのも
面白かった。

また、クッキーがおすわりしてしきりと上の方ばかり見て
そわそわしているので何事かと目線の先を追うと、
掃除のため棚の上などに避難させたハンバーガーが
そこにあった、なんてことが何度もありました。
ごめんごめん、取って欲しかったんだねー。

このハンバーガーは何年もの間、
クッキーのお気に入りおもちゃのナンバー1に君臨していました。
途中から音の鳴る穴がひび割れて鳴らなくなり、
洗った汚れたりを繰り返して色も褪せ、
ボロボロになるまで本当によく遊びました。

そしてある年の夏の終わりに、
クッキーとハンバーガーが
私を泣かせる出来事が起こります。

つづく

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2歳のバースデーパーティー

日本に来て初めての冬。
ホンジュラスは冬でも半袖で過ごせる気候なので、
クッキーは初めて冬の寒さを体験することになります。
初めて雪を見た時は興奮して
何やら喋っているような抑揚の音声を発していました。
 
外に出るのを嫌がったりはしないけど、
冬の室内では暖かい羽毛布団の上や
床暖房の上を好んでいました。

冬の寒さも一番厳しくなる頃、
1月27日はクッキー2歳の誕生日。
寒いけど、近くの大きな公園でバースデーパーティーを開きました。

当時良く作っていた骨型の犬用ケーキです。

調味料なしのミートローフに泡立てた生クリームを塗って
ローソク2本と
「クッキーおたんじょうびおめでとう」の文字も入れています。
集まってくれたのは
子供の友達とS家親子、
犬は可憐ちゃんとはなちゃん。


何をしたかは忘れていましたが、
写真を見るとフリスビーで遊んだようです。
犬達は分け合ってケーキを食べました。


14ねん前の事。
子供達はみんなもう大人になっています。
今日、久しぶりにはなちゃんのお母さんとお会いすることがあり、
はなちゃんも一昨年、天国へ行ってしまったと聞きました。
あちらで一緒に遊んでいることでしょう。

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可憐

帰国後の住まいは
夫の姉一家であるS家を頼って
同じ町内の目と鼻の先に決めました。

S家の子供達は息子と歳が近く、
生まれた時から仲良くしてもらい
何かとお世話になっているファミリーです。

そのS家にも仔犬がやってきました♪
可憐ちゃんです。




クッキーの2歳年下で、今も元気に頑張っています。
この写真は来たばかりの頃で、あどけなく可愛い。
クッキーには何か、大人の余裕を感じます。



子供達同士が従兄弟になるので、
犬同士も従姉妹犬と説明していました。

おとなしく、控えめな日本犬の可憐と
奔放でアグレッシブなホンジュラス犬クッキー。
性格は正反対だけど、仲良しでした。



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ケージ

最初はケージに入ろうとしなかったクッキー。
でも、犬は本来、暗くて狭い場所が好きらしく、
一旦入ったらすぐに居場所として定着しました。

初めてケージに入った時の話→帰国準備

留守番中はケージに入れていなかったので
帰宅すると必ず、尻尾を振って玄関まで迎えに来るのですが
たまに姿の見えないことがありました。

それは留守中に何か悪さをした時で、
怒られるのを見越して2階のケージに隠れ、
ぶるぶる震えているのです。
悪さというのは、
盗み食いかゴミ箱ぶちまけのどちらか。

そんな震えるくらいだったら
やらなきゃいいのに・・。
年取ってからは肝が据わり、
悪さしてもしゃあしゃあと出迎えていましたが。

子供の友達が来てくれた時はいつも、
一緒になって遊んでもらいました。
対等な仲間と思っていたようで、
散歩中に息子と同じ年恰好のお子様集団を見ると
しっぽ振ってついて行きたそうだった。



一度、子供達がたくさん来て皆わいわい
楽しそうにしているのに
クッキーはヘルニアで安静を言い渡され、
ケージに隔離していたことがあります。
あれ、なんか聞こえない?と耳を澄ますと
聞えるか聞こえないかのか細い声で
ひーん、ひーんと悲しそうに鳴いていたこともありました。


最後の数年は入っていなかったけど、
想い出がたくさん詰まったケージ。



クッキーを日本まで無事に運んでくれてありがとう。

心の中でお礼を言って今日、処分しました。
悲しいけど
ケージが無くなっても想い出はなくならないし
取っておいてもクッキーが戻ってくるわけじゃない。

息子の部屋が少し広くなりました。


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ピアノ

クッキーが歌を歌うのは
生演奏のピアノが聞こえた時だけ。
曲は何でもよく、上手下手も関係なく、
例えピアニストの素晴らしい演奏を大音量で流しても、
CDには全く反応しないのです。

ある日、思い立ってピアノを弾かせてみました。。

ピアノの椅子に誘導するとすんなり飛び乗り、
鍵盤に前足を乗せて音が出たところですかさずご褒美。
これを繰り返すうち、
すぐにマスターしました。



そのうちお客様がみえると自主的に「演奏」するようになりました。
お客様は拍手喝采で大盛り上がり。
でも時間が経って誰もクッキーに注目していないと知ると
また弾いて、存在をアピールするのでした。

教えたわけでもないのに
クッキーはお腹が空くと
食器を叩いてご飯を催促していました。

今思うとピアノは
「前足で音を鳴らすと食べ物が出てくる」
と覚え、応用したのかも…と思えてきました。


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